自転車 チェーンリング固定ボルトはどう選ぶ?(3)

 新たに入手した軽合金製のボルトを利用していました。が締め増ししようとしたところ破断しました。

こんなことは初めてでした。軽合金製は弱いのでしょうか?

 ・素材の強度は?

 引張強さを比較してみるとおおよその値は、

  スチール SS400 400‐510 N/m㎡

  ステンレス SUS304 520 N/m㎡

       軽合金 6061 310 N/m㎡

       軽合金 7075 570 N/m㎡

 というところで軽合金でも 7075 を選択すればスチール製と変わらないようです。

 ・構造で違いはあるのか?

 上写真の真ん中が今回破断したボルトです。裏から見ると特に他と比べて肉厚が薄いということは

なさそうです。

 上写真では全て六角レンチの穴になっています。5mm用が多いですが青いボルトは4mm仕様となって

います。4mmの方が構造的には強いように思います。

 銀色と赤色の物はレンチ穴の深さが3.5mm程度あり途中で段差があります。青色はほぼ段差がない

構造になっています。穴は小さく途中に段差のない方が強いということになるでしょう。

 今回の破断はトルクが大きすぎて起こってしまったのか、個体差によるのか、はっきりしませんが、

    軽合金製なら素材が 7075 と明記されているのもを選択する

    構造が安心できそうなものを選択する

ことで発生確率は抑えることはできそうです。

 今回を機にステンレス製を入手してみました。錆びにくいという目的は達成されます。